第四章 その三「自己効力感」今どき経営計画!ハッピー☆パフォーマンス・マネジメント - 三大幸福感の源のひとつ「心の健康」を促す経営

 

 

前回はPsyCap(4つの心理的資源を豊かにすることで、生産性を上げる手法)のうちの「希望」を育む方法をご紹介させていただきました。

 

PsyCapの4つの要素

1.   希望 - 明るい未来をつくる能力

2.   自己効力感 - あるタスクに対して出来ると信じて進む能力

3.   回復力 - 失敗や逆境から立ち直る能力

4.   楽観性 - 楽観視する能力

 

今回は「自己効力感」を育む方法をご紹介いたします。

 

[自己効力感 - あるタスクに対して出来ると信じて進む能力]

 

それでは、一つ目の方法です。

 

ご自身の人生の中で、成功したときのことを覚えていらっしゃいますか?

 

子供の頃、学生の頃、大人になってからも様々な成功体験があるはずです。

 

え、成功なんてそんな大それたものは一部の人だけなのでは?

 

いえ、ご自身の中での成功です。あなたがやってみようと思ったことが出来た、進歩したなどあるはずです。

ダイエットして2キロ減量した、英語が少し話せるようになったなど些細なことでも良いのです。

 

このように過去の成功体験を思い出すことで「あ、私やろうと思えばけっこう出来る」とお気付きになられることでしょう。

 

次の方法にはいりますね。

 

あなたに似たような境遇の方、同年齢の方、同性の方など共通点のある方がいらっしゃいますよね。

そのような、ご自身と重ねやすい方で同じような目標を達成した方や、苦境を乗り越えた方を探してみてください。

 

そうすることで「私と似たようなAさんが成功したのだから、私にもできるはず」という意識が生まれます。

 

しかし、「私はAさんと共通点が多いが、Aさんのほうが私よりスキルがあるから」

という様なネガティブ思考に陥ってらっしゃる方もいらっしゃいます。

まずはその思考を変える必要があります。(その五 「楽観性」でお伝えしますね)

 

それでは、最後の方法をご紹介しますね。

 

あなたが緊張、怒り、悲しみ、悔しさなどによるストレスを感じる時、どのような衝動に駆られますか。

 

そういった種類のストレスをパフォーマンスを上げるエネルギーに転換することで自己効力感が鍛えられます。

 

緊張していると感じたら、

「これはパフォーマンスを上げるために利用できる」と意識する。

(適度の緊張はパフォーマンスを上げるのに効果的と研究結果があります)

 

悔しいと感じたら、

「その悔しさをどう先に活かすかを考え、実行する」

などエネルギーを転換するように意識することです。

 

まとめ

 

「過去の成功体験を思い出す」

「ご自身のモデルとなる人を見つける」

「ネガティブな感情を生産性を上げるエネルギーに転換してみる」

 

以上が自己効力感を育む方法でした。

 

次回はPsyCapの4つの要素の三つ目の「回復力 - 失敗や逆境から立ち直る能力」の鍛え方をご紹介いたします。

 

それではみなさまがご自身の能力を信じて進まれますように。