みなさま、いかがお過ごしでしょうか?
お仕事をしていると、効率的にこなすにはどうするべきか?クライアントのご希望に応えられているのか?利益は出せているのか?等様々な面で思考を凝らしますね。
そんなとき、研究や分析によるサイエンスベースの理論に基づいて対応するのが一般的かつ成功率が高いと信じておりました。
しかし何とも興味深いことに今月の本では、これからのビジネスには「アート」が不可欠であると述べられています。
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世界のエリートはなぜ「美意識」を鍛えるのか?
~経営における「アート」と「サイエンス」~
(光文社新書) Kindle版
山口 周 (著)
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最近はわかりませんが、十数年前の大学のビジネスの教育では理論的思考が重視されてきました。理論的な説明ができない手法をビジネスの現場で使用するのは大変なリスクであります。
しかし未来は違うようです。
本書によると
1,グローバル化やAIの発展によりサイエンスが浸透した際に皆が同じ戦略になるので差別化のためにデザイン等が重要になる。
2,システムの激変が起こるがルールの制定が追いつかないため「美意識」による判断力が求められる。哲学や詩等の文学から道徳心を養い自身のブレない思想を作ることが大切である。
3,世界中の市場が豊かになり生存欲求を満たすための消費から自己実現的消費へと向かう。そのため個人の生き方を承認又は実現できるようなビジネスモデルが必要である。それには感性が必要となる。
脳科学の研究では感性と判断力を司る脳の部位は同じであるという説もあるそうです。感性を磨くことで判断力も鍛えられるのかもしれません。名門美術学校へ研修に行き感性を磨くビジネスパーソンもいらっしゃるとか。
ビジネスを経営するのに芸術的趣味は時間の無駄だからと我慢していたのですが再開しようと思いました。本書のおかげで人生が豊かになりそうです。
それでは、みなさまも芸術に触れ感性豊かな日々をお過ごしくださいませ。
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